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地橋 秀雄:ブッダの瞑想法―ヴィパッサナー瞑想の理論と実践(2006/05)

地橋 秀雄さんの本「ブッダの瞑想法―ヴィパッサナー瞑想の理論と実践」を読みました。

10年以上に渡り、瞑想指導のみに専念してきた著者が、ヴィパッサナー瞑想の全体像を、理論面と実践面から明快に解き明かした入門書。
本格的なヴィパッサナー瞑想の実践マニュアルを、独習用テキストとしてまとめ上げた決定版になっている。
「サティ」という気づきの技法が、これほど緻密に、分かりやすく説明されているのは驚きに値する。
さらに、ヴィパッサナー瞑想の本義でもある「心の清浄道」の実践マニュアルとして、心の反応パターンを正しく組み替えていく技法の数々が紹介されているのは圧巻である。
人類が瞑想を始めた起源から説き起こし、ヴィパッサナー瞑想誕生の経緯、瞑想する意識の構造や認知のシステム、さらに瞑想の効果と効用にいたるまで、なぜ瞑想するのかの意義が理論的に明快に説かれているのも、本書の大きな特色である。(出版社/著者からの内容紹介)

心が変われば、人生が変わる!集中力も、記憶力も、分析力も、頭の回転も...。驚くほどシンプルなヴィパッサナー瞑想の実践書。(「BOOK」データベースより)

ブッダの瞑想法―ヴィパッサナー瞑想の理論と実践の目次

序章 瞑想でどんな効果が得られるか
第1章 ヴィパッサナー瞑想の誕生
第2章 ヴィパッサナー瞑想とは何か
第3章 サマーディの光と影
第4章 基本瞑想の実践マニュアル
第5章 心を観る瞑想
第6章 慈悲の瞑想
終章 心を完成させる十二の方法

ブッダの瞑想法―ヴィパッサナー瞑想の理論と実践のレビュー

ブッダもしていた原始仏教の「ヴィパッサナー瞑想」に興味があり、読みました。
この本では、瞑想法だけではなく、瞑想法の理論と効用を説明してくれています。
瞑想法は、歩く瞑想、立つ瞑想、座る瞑想の基本から、心を観る瞑想や慈悲の瞑想について触れています。
瞑想の問題となる、眠気やかゆみ、痛みに対する対応策も書かれています。
実践していくと、このときはどうしたら、、、となりますが、あとは経験でカバーできていくものだと思います。

ブッダの瞑想法―ヴィパッサナー瞑想の理論と実践の印象に残った言葉

カンが鈍く、直観が冴えない原因は、心が混乱しているから(p11)

たまに、頭が回らないと感じるときがあります。
その時は決まって、別のことが頭にめぐっていたりしているときです。
この時に、心が混乱をしていて、すべての考えを止めてしまっています。
様々な解決法はありますが、この書籍は瞑想の本なので、瞑想で、その思いを消す方法について、書かれています。
このヴィパッサナー瞑想は、特に心の混乱を解くのにいい方法だと思います。
実践していくと、邪魔になっている思い、妄想、すべてが一つに統合されていきます。
しかし完全に消えることなく、これを繰り返すことによって、賢者に近づいていくのでしょう。

ブッダの瞑想法―ヴィパッサナー瞑想の理論と実践

タイトル:ブッダの瞑想法―ヴィパッサナー瞑想の理論と実践
著者:地橋 秀雄 (単行本 2006-05)
価格:¥ 2,205 (定価:¥ 2,205)
中古価格:¥ 1,299~
レビュー(口コミ)数と評価:21件
セールランキング:3988位
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レビュー(口コミ)

ヴィパッサナーの理論が類書より整理されていてわかりやすい(2009-12-01)
瞑想について調べていて手に取った。
本書は、テーラワーダ仏教(日本ではいわゆる小乗仏教)の瞑想法である、ヴィパッサナー瞑想と慈悲の瞑想のメソッドである。
日本で仏教というと空海や最澄が中国経由で輸入した大乗系の仏教が主流だが、釈尊の説いた教えをそのままに近い形で現在まで受け継いでいるのが、タイ、ミャンマー、スリランカで主流のテーラワーダ仏教といわれている。
ヴィパッサナーのメソッドでは、スマナサーラ師の著作が質量ともに群を抜いていて圧倒的だが、やはりお坊さんだけにお説教も多い。本書の著者地橋氏が僧籍を持っているのかどうかは知らないが、本書にはお坊さん風のお説教はなく、一修行者としての方法を中心に説いているので、ヴィパッサナーの理論としてはより整理されていてわかりやすいと思う。
なお地橋氏は、瞑想によって苦から脱するにはまず五戒を守ること、としているので、俗世間の人間には本書のハードルは高い。五戒を守るのは理想だが、そこまでいかなくても、という方には、スマナサーラ師の現代人のための瞑想法―役立つ初期仏教法話〈4〉 (サンガ新書)をお勧めしたい。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

ヴィパッサナー瞑想の世界(2009-11-21)
なにか手軽にできそうな瞑想の本がないかと探していた折、レビューで評判の良かったこの本を購入しました。
人の心がどのように反応するか、また怒りや自己嫌悪といった悪い心の反応パターンに対する瞑想の効果等が分析的かつ丁寧に解説してあり、内容に非常に魅かれるものがあったのでさっそく別にDVDを購入して実践してみました。その後朝日カルチャーの講座にも参加し、現在2期目に至っています。

ただ、この本はかなり瞑想が進んできた人がぶつかる事例なども書かれているので、初心者が単純にテキストとして使用するには情報が多すぎるかもしれません。
自分の失敗例を挙げると、例えば純度の高いサティを入れることに躍起になってしまい、実際は「音」⇒「カラスだと思った」⇒「嫌悪感」と認知が進んでしまっているにも関わらず、無理やり「音」とかぶせたりしていました。
今になって思えば、理想の型にとらわれすぎてあるがままを認識するというヴィパッサナーの原則から大きく外れてしまうという、一種本末転倒な事態に陥っていたのですが、しばらくの間はこの問題に気付くことができませんでした。
瞑想を続けていけば自然とサティを入れるタイミングは徐々に早くなっていくものなのですが、初めはどうしても成果を焦ったり、イメージに引っ張られたりしがちかと思いますので、初心者の方はそういった点も留意しながらこの本を読まれたほうがいいかもしれません。

いまだに試行錯誤の連続ですが、瞑想を始める前に比べると確実に自己理解が深まりました。また、徐々にではありますが「今ここ」に集中できる力も養われてきたと感じています。
時折この本を読みなおしながら、ゆるやかに心を変える取り組みを続けていきたいと考えています。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

これが瞑想の全てというわけではない(2009-08-05)


ヴィパッサナー瞑想はシーラ(戒律)、サマーディ(精神集中)、パンニャー(真の知恵)の三つから成る。しかし、三つ目のパンニャーは言葉で説明できるものでなく、実践して会得するしかないという。その前段階としてシーラとサマーディを身につけておく必要があるが、本書はサマーディについて重点的に書かれたものである。この点を理解したうえで読むべきであってこのタイトルではサマーディ=ヴィパッサナーのように誤解を与える恐れがある。他のレビュアーも書いているようにサマーディのみを重要視するのはヴィパッサナー瞑想ではない。このことは筆者自身が本書の中にも書いているのだが、その割にほとんどがサマーディの実践方法なので主張に矛盾が生じているようにとられかねない。評価の低いレビュアー達の辛口コメントにはその点に対する批判が込められている。

サマーディを身につけるのは「精神集中の訓練」と「自らを客観視する訓練」の二つの目的がある。
本書ではサマーディを得るために「ラベリング」という自らの身体的行動、心的な動きを言語化する方法を用いている。この方法は筆者自身が「かけ声にならないように」と再三注意を促しているように特に身体的感覚を観察するうえで形骸化しやすい。歩き瞑想も身体的感覚をつかむのには悪くないが、かなりゆっくり歩かないと難しいので移動のための歩行とは異なったものであり、専用の場所と時間が必要となる。ヴィパッサナー協会で行っているように呼吸の感覚を観察する方がどこでも誰でもできるし、呼吸のような無味無臭で微細な皮膚感覚を観察するのは精神集中の良い訓練になるだろう。
しかし、心理的感覚は感情を伴うことが多く、没入しやすいので客観視しにくい。これを「いらだっている」「よろこんでいる」などと言語化することで他人の心を覗き込むように観察しやすくなるだろう。これを身につけるだけでマイナス思考の連鎖や自分の心の弱さから抜け出すことができるので、救われる人はかなり多いはずだ。

さらに付け加えておくなら「頭が良くなった」「肩こりがなおった」などの即物的な実例を挟むのはよろしくない。怪しげな新興宗教のうたい文句のようでうさんくさく感じられてしまう。事実、そういった経験をあげる人もいるのだろうが、これらは飽くまで副産物的なものであって瞑想の目的にするべきではない。


8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

目次を紹介します(2008-11-19)
まえがき
序章 瞑想でどんな効果が得られるか
(1)ヴィパッサナー瞑想の素描
(2)瞑想の効果
(3)能力開発系
(4)経験事象の変化系
(5)心の変化系
第一章
(1)瞑想の起源
(2)王宮を出るシッダールタ王子
(3)ブッダの悟りの方法
第二章 ヴィパッサナー瞑想とは何か
(1)編集される事実
(2)心が生まれる瞬間
(3)心の反応パターン
第三章 サマーディの光と影
(1)在家のサマーディ
(2)サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想
(3)サマーディの衝撃
(4)サマーディとは何か
(5)智慧が生まれるメカニズム
第四章 基本瞑想の実践マニュアル
(1)歩く瞑想の原理とラベリング
(2)歩く瞑想のやり方
(3)立つ瞑想
(4)座る瞑想
第五章 心を観る瞑想
(1)心が変わる
(2)肩こりが消えた
(3)深いレベルの自己理解
(4)四念住
(5)心の随観のやり方
(6)心の随観上達の秘訣
第六章 慈悲の瞑想
(1)サティと慈悲の両輪
(2)慈悲の瞑想のやり方
(3)なぜ「私」の幸せから?
(4)きらいな人たちの願いがかなうと…
(5)いつやればよいのか
(6)言葉を変えてもよい
(7)気づかないうちに変わる心
(8)慈悲の瞑想がもたらすもの
終章 心を完成させる十二の方法
(1)在家のための方法
(2)悪を回避する技術
(3)悪を克服する技術
あとがき

となっています。ご参考になさってください。

8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

ヴィパッサナー瞑想とは(2008-11-12)
この瞑想法をヴィパッサナー瞑想として、釈尊の瞑想法と言い切って良いのだろうか?
この瞑想法は、筆者が批判しているサマタ瞑想に他ならない。
感覚や、雑念の切り捨てに集中する瞑想は集中の瞑想。いわゆるサマタ瞑想である。
今ヴィパッサナー瞑想と呼ばれている瞑想は、指導者によってやり方が様々である。釈尊の瞑想と言い切りながら、この様に様々あるとはどういう事か。実際の所、現在のヴィパッサナー瞑想が生み出されたのは、比較的近年の事である。
しかしながら、ヴィパッサナー瞑想は、サマタ瞑想の奥にある。この瞑想を修していても、また、他の仏教の瞑想を修していても、きっとその奥にヴィパッサナー瞑想があるだろう。洞察の瞑想とはその様な物である。
ヴィパッサナー瞑想という言葉が一人歩きしてしまっている。
筆者の間違った認識と、他の瞑想を批判する言葉。又、これが釈尊の瞑想だと言い切る間違った認識が、間違いの伝道をするきっかけとなってしまう。
仏教関係の他の老師の本や、ダライラマ猊下の瞑想の本を読むとよく分かることである。
37 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


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