最終更新日:2014年12月27日 作成日:2009年2月18日 | コメント(0)

塩沼 亮潤:人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界(2008/03)

塩沼 亮潤さんの本「人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界」を読みました。

片道二十四キロ、高低差千三百メートル以上の山道を十六時間かけて一日で往復。九年の歳月をかけて四万八千キロを歩く。そういう苦行を経験したから、悟れるのではない。大事なのは、行から得たものを生活の中でよく実践することである。逆に言えば、それぞれに与えられた場でそれぞれに与えられた役目を果たしていく中でも、多くのことを感じ、悟ることができる。だから、私たちの人生はすべて修行なのである。 (「BOOK」データベースより)

人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界の目次

プロローグ なぜ千日回峰行をはじめたのか
第1章 千日回峰行とはどういうものか
第2章 私を行に向かわせたもの
第3章 千日回峰行までの道のり
第4章 心を磨く千日回峰行
第5章 いつも次なる目標に向かって
第6章 流れの中でありのままに
エピローグ 人生生涯小僧のこころ

人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界のレビュー

まず感じたのが、「この人すごい!!!」
終始、塩沼さんのすごさに驚きました。
行というか、苦行というのに耐えた者だけにしかわからない心情というのを、書籍にされて、私たちにも読めるようになったことは、非常に感謝いたします。
塩沼さんの哲学が、この一冊に凝縮されているので、是非読んで、人生の行とは何かに触れていただきたいです。

人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界の印象に残った言葉

良い行になるかならないかというのは、行がはじまる手前(略)の時点で、いかに精神面での安定した高まりがあるかどうか、また、天を衝くような高い目標があるかどうかで決まるように思えます。

行に限らず、事業や勉強、スポーツなど、すべてにおいて言えると思います。
まずは高い目標を設定し、それに近づくようにがんばる。
目標が小さかったり、精神面が低かったりしたら諦めてしまいます。
最初の段階で高いと、最後まで持続してできることでしょう。(p17)

苦しみの向こう、悲しみの向こうには何があるのだろうかと思っていたが、そこにあったのは、それは感謝の心ただ一つ。(p185)

苦行をしていて、苦しみの向こう、悲しみの向こうに到達したのもすごいですが、それから感じとったのが「感謝の心ただ一つ」というのは驚きです。
もっと難しい真理をいうのかと思いましたが、感謝の心というのを知り、非常にうれしく思いました。
この文章の前にも、以下の文章がました。

本当の喜びというのは、ああなるほど、こうなんだ、あんなんだ、と当たり前のことに自分が気づいた瞬間に湧き上がってくるものです。(p163)

感謝の心ただ一つで、私も「ああなるほど」と気づかされました。

心を込めて生きるから心が変わり、心を込めて語るから相手の心に伝わり、心を込めて行うからみんなが感動してくださる。(p236)

すべてにおいて心を伝えることが大事です。
以前読んだ本「高橋 フミアキ:一瞬で心をつかむできる人の文章術―1日たった15分10日間で上達!(2007/11)」でも文章も心で書くという大事さを書いていました。
すべてにおいて心を込めて行っていけば、心友もたくさんできるだろう。

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