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塩沼 亮潤:人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界(2008/03)

塩沼 亮潤さんの本「人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界」を読みました。

片道二十四キロ、高低差千三百メートル以上の山道を十六時間かけて一日で往復。九年の歳月をかけて四万八千キロを歩く。そういう苦行を経験したから、悟れるのではない。大事なのは、行から得たものを生活の中でよく実践することである。逆に言えば、それぞれに与えられた場でそれぞれに与えられた役目を果たしていく中でも、多くのことを感じ、悟ることができる。だから、私たちの人生はすべて修行なのである。 (「BOOK」データベースより)

人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界の目次

プロローグ なぜ千日回峰行をはじめたのか
第1章 千日回峰行とはどういうものか
第2章 私を行に向かわせたもの
第3章 千日回峰行までの道のり
第4章 心を磨く千日回峰行
第5章 いつも次なる目標に向かって
第6章 流れの中でありのままに
エピローグ 人生生涯小僧のこころ

人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界のレビュー

まず感じたのが、「この人すごい!!!」
終始、塩沼さんのすごさに驚きました。
行というか、苦行というのに耐えた者だけにしかわからない心情というのを、書籍にされて、私たちにも読めるようになったことは、非常に感謝いたします。
塩沼さんの哲学が、この一冊に凝縮されているので、是非読んで、人生の行とは何かに触れていただきたいです。

人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界の印象に残った言葉

良い行になるかならないかというのは、行がはじまる手前(略)の時点で、いかに精神面での安定した高まりがあるかどうか、また、天を衝くような高い目標があるかどうかで決まるように思えます。

行に限らず、事業や勉強、スポーツなど、すべてにおいて言えると思います。
まずは高い目標を設定し、それに近づくようにがんばる。
目標が小さかったり、精神面が低かったりしたら諦めてしまいます。
最初の段階で高いと、最後まで持続してできることでしょう。(p17)

苦しみの向こう、悲しみの向こうには何があるのだろうかと思っていたが、そこにあったのは、それは感謝の心ただ一つ。(p185)

苦行をしていて、苦しみの向こう、悲しみの向こうに到達したのもすごいですが、それから感じとったのが「感謝の心ただ一つ」というのは驚きです。
もっと難しい真理をいうのかと思いましたが、感謝の心というのを知り、非常にうれしく思いました。
この文章の前にも、以下の文章がました。

本当の喜びというのは、ああなるほど、こうなんだ、あんなんだ、と当たり前のことに自分が気づいた瞬間に湧き上がってくるものです。(p163)

感謝の心ただ一つで、私も「ああなるほど」と気づかされました。

心を込めて生きるから心が変わり、心を込めて語るから相手の心に伝わり、心を込めて行うからみんなが感動してくださる。(p236)

すべてにおいて心を伝えることが大事です。
以前読んだ本「高橋 フミアキ:一瞬で心をつかむできる人の文章術―1日たった15分10日間で上達!(2007/11)」でも文章も心で書くという大事さを書いていました。
すべてにおいて心を込めて行っていけば、心友もたくさんできるだろう。

人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界

タイトル:人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界
著者:塩沼 亮潤 (単行本 2008-03)
価格:¥ 1,680 (定価:¥ 1,680)
中古価格:¥ 326~
レビュー(口コミ)数と評価:23件
セールランキング:7360位
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レビュー(口コミ)

美しき、小僧のこころ!(2010-06-10)
これほど、血が通い、心の奥底に届く文章は

嶋野栄道さんの「愛語の力」以来ではないでしょうか?

それにしても、死を覚悟した人間の強さ!

超人的な偉業は命懸けでなされることを

学ばせて頂きました。

後半で日記の一部の公開がありましたが、

願わくば残りの日々の記録も拝読したいです。

それにしても、誓いを立て、それを果たしていく

生きざまの美しさ・・・

小僧の純粋さがその美しさの源であると信じて疑いません。

無条件でおすすめします。






0 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

偉大な人物(2010-02-20)
『苦行』という言葉で片付けることはできないほどの、苦しい修行体験の中、筆者が見出したものが鮮明に書かれています。

常に感謝の心を持つ。
初心を大切に。
偉大なことを達成した人がその体験の中で得たことです。
とても説得力に溢れ、胸に沁みます。

こんな苦行が日本にあることも知らずに読んだので、本当の話?作り話じゃないの?と最初は思っていました。
しかし、読んでいくとどんどんそのリアルさに魅せられ、引き込まれていきました。
神様というものに特に信仰がない自分でも、この話を読んでいると本当にいるのかなぁと感じてしまいます。

そして、特に印象に残ったのは、
現状をどんな現状だろうと日常だと思え。
そうすると、どんなに悲惨な現状だろうと「こんなもんか。」と思うことができる。

いつだってネガティブに考えるのは簡単で、ポジティブに考えるのは難しい。
ただ、考え方一つで世界の見方は大分変ってくる、ということを教わった気がします。
0 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

修行の先に見えたもの(2009-11-28)
体験記として読んだ時に、こんなに読みやすい本は初めてでした。

雨風の描写や空腹時の体の様子、そして自然の怖さ(虫や雷、がけ崩れなど)を、
私も一緒に体験したかのような錯覚になりました。

苦行の先にあったものは結局苦行前と変わらない世界だったとおっしゃっています。

しかし、苦行を行う事により「生かされている」理由や自分とは何かというものが
明確になるんだなと感じました。

哲学的な部分から言うと、塩沼さんのお母さんの考えがご本人の中にしみこんでおり、
苦行を行ったからといって何か人生の答えがある日突然出てくるというわけではないみたいです。

しかし苦行中に不思議な事が起こり、
神様仏様のメッセージかなとご本人が思ってしまうことが起きます。

お年寄りの言葉になるほどと思わせる格言のようなものが多いのは、
人生の中でいくつもの苦行を体験してきたからなのですね。

私達普通の一般人も、苦行のような行き詰まりに出合った時、
塩沼さんの言葉がヒントをくれるのは間違いありません。

生きる理由を知りたい方はこの一冊で十分です。

日記がたくさん書いてあります。

苦しい時に書かれた、ご家族に会いたい思いがいっぱいの文章に涙がこぼれます。

一番最後のページの最後の一文。

「みんなで幸せになれるように、それぞれが自分のできる範囲内で努力していけば、
必ず道は開けると信じております。」






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謙虚になれました、ありがとう(2009-10-04)
自分に与えられた環境に感謝すること、受け入れること、
言葉にしてしまえばたったこれだけですが、
筆者の体験を交えて書かれているので重みがありました。

そういえば、自分も現状を不満に思ったり愚痴をこぼしたりしますが、
周りに対するありがとうの気持ちは忘れがちだったかも。
振り返ってちょっと反省です。謙虚になれる一冊でした。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

持っているものが少なければ少ないほど,より良いものが心の中から湧いてくる。(2009-09-24)
素晴らしい本です。特に何度もリフレーズしたい箇所は以下のとおりです。

・お寺の生活というのは非常にシンプルなものでございます。毎日,同じことの繰り返しです。この同じことの繰り返しということころに,実は行の意味があります。同じことを繰り返していくうちに,やがて一日として同じ日はないと気づくようになります。・・・その変化の中で,どのようにしたらありのままに生きることができるか,なのです。風のように,空気のように,水のように,自分が存在できないものか。そんな自分をつくるところに修行のひとつの目的がございます。

・修行の中でも,また人生においても,肉体的,精神的苦痛を受けたときは誰でも辛いものです。そこで妥協せずに乗り越えられるかどうかは,天を衝くぐらいの高い高い目標があるかどうかで決まります。

・「今日より明日,明日より明後日」

・行とは行じるものではなく,「行じさせていただくもの」,人生とは生きるものではなく「生かされているもの」,行とは,人生とは,ひとつひとつ見えない徳を積み上げていくもの。

・貧乏だから,何もないから,いろいろな良いものが生まれてくるのではないかと思うのです。持っているものが少なければ少ないほど,より良いものが心の中からどんどんどんどん湧いてまいります。足るを知ることによって,人は幸せになれるのだと思います。

・雨さんには雨さんの役目があります。雨の日には「雨さん,ありがとう」。生かされているという当たり前のことが,心からありがたいという心になったとき,本当の幸せを得ます。

・私は四無行に限らず,苦難に遭うといつも「これが自分の日常なんだ」と考えるようにしております。

・本当に考え方ひとつで状況は百八十度変わってしまうものだといつも不思議に思います。

・最も重要なポイントは,人を恨まない,人を憎まない,人のせいにしない覚悟を持つことです。

・心を込めて生きるから心が変わり,心を込めて語るから相手の心に伝わり,心を込めて行うからみんなが感動してくださる。

・一に勤行,二に掃除,三に追従(人が喜ぶことを言う)四にあほう(自分を捨てる)

・「足ることを知る」というのは,与えられた環境をありがたく受け入れるということ。この環境は自分が神さま仏さまから授かったプレゼントだと思うことです。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


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