最終更新日:2014年12月27日 作成日:2008年6月18日 | コメント(0)

須藤 元気:風の谷のあの人と結婚する方法(2006/7)

須藤 元気さんの本「風の谷のあの人と結婚する方法」

風の谷のあの人と結婚する方法の説明文

本書を執筆中、久しぶりに宮崎駿作品の『風の谷のナウシカ』全7巻を読んだ。
 この物語は高度文明が戦争によって破壊されて、そのあとも戦争をしている話である。そういった意味でナウシカの世界はこの世の過去か、この世の未来で、僕らが住む世界とのパラレルワールド[並行世界]が描かれたものかもしれない。
 もし未来を描いたものならば、僕らが今の世界を変えていかなければならない。彼女の生きた時代を現実にしないためにも。
 ナウシカは自ら戦いながらも、戦うことの無意味さを感じていく。結局、人間のエゴなのだと。
 僕自身も最近、相手を打ちのめすための戦いには空しさを感じてきた。本当の意味で「戦う」ということは、自分自身に打ち勝つことなのかもしれない。一方に敗者がいては、真の勝利は得られないのではないだろうか。
 ほとんどの人は自分さえよければいいと考える。それはそれで間違いではない。しかし「自分」という定義をどこに持っているかが問題である。家族を持っている人は家族を「自分」と考えられるし、組織に入っている人はその組織を「自分」と考えられる。しかし、局地的なもの以外は、「みんながお互いにバラバラ」と考えるから民族紛争、宗教戦争、国家間の対立が生まれる。
 これらを感じさせるナウシカの台詞がある。
「世界を敵と味方だけにわけたら、すべてを焼き尽くすことになっちゃうの」
 人類が、分裂という何千年も続いた悪夢のような幻想から抜け出せば、世界は変わるはず。世界を焼き尽くすのは寂しすぎはしないだろうか。

 もし偉大なる絶対的何かから、この相対性の世界が生まれたならば、目の前に映るものも映らないものもすべて自分自身のはず。すべてが自分自身ならば、みんなが自分にしてほしいことを相手にしてあげることができる。他者というものは存在しない。なぜなら、すべてはひとつだから。

 僕は、自分なりの哲学や思想を、テーマごとにこの本にまとめてみた。その中ですべてに通じて言いたいことは、「すべての生命が喜びと愛にあふれることが真の成功なり幸福である」ということ。
『風の谷の「あの人」と結婚する方法』というタイトルにしたのも、ひとりひとりがナウシカに象徴される自然に対する敬意と、愛と慈悲なる形而上的な何かにつながる、という意味を込めて付けさせてもらった。
 そろそろ思い出してもいいのではないだろうか、僕らは地球というゆりかごに揺らされて生きていることを。地球は僕らのものではなく、僕らが地球のものであるということを。
 地球にとって今の人類は癌細胞みたいなものなのに、子供の成長を見ているかのように地球はただ見守ってくれている。

 母親に抱きしめられている赤ん坊のような、穏やかで平和な世界を目指していこう......ナウシカが最後に着ていた服のシミのように、美しくくこの世界に。

We are all one  須藤元気

風の谷のあの人と結婚する方法の目次

学びについて
人間関係について
心のコントロールについて
時間について
成功について
身体作りについて
リラックスについて

風の谷のあの人と結婚する方法のレビュー

森沢 明夫さんが須藤 元気さんに質問をして、須藤 元気さんが応える形式の本ですが、非常に深いないようで仕上がっています。
一つ一つにきっちりとした哲学が入っており、たまに笑いをとろうと、ジョークを交えたりしています。
この本を読むと色んなことが納得されると思います。
須藤元気という人物に非常に深い関心が寄せられること間違いなしです。

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