?> 最終更新日:2025年6月14日 作成日:2025年6月14日 | コメント(0)
東京ドームシティに眠る歴史の証「旧日本帝国陸軍東京砲兵工廠跡の基礎用レンガ」
2025年5月18日撮影
東京ドームシティの一角に、レンガの塊が展示されています。 これは単なるレンガではありません。明治時代に建設された「旧日本帝国陸軍東京砲兵工廠」の遺構として、今に残るとても貴重な歴史遺産です。
このレンガは何なのか?
明治4年(1871年)に建設された「東京砲兵工廠」は、日本陸軍の兵器製造・修理の中核を担っていた施設です。その工場跡に使われていた基礎用のレンガが、現在の東京ドームシティで展示されています。
このレンガは、昭和12年(1937年)に工廠の一部が撤去された際に地下に埋められたままとなっていたもの。平成12年(2000年)、東京ドームホテル建設に伴って地下約5mから発掘され、現在の場所に保存・展示されました。
写真で見るレンガ
2025年5月18日撮影
このレンガ塊は、幾層にも積まれた赤茶色のレンガが風化や損傷を経て、そのままの形で残っています。手作業で積まれた跡がわかる不揃いな形状や、時代を感じさせる色合いは、まさに生きた歴史資料といえるでしょう。
案内板の情報から見る位置関係
2025年5月18日撮影
案内板には、かつての東京砲兵工廠の配置図と現在の東京ドームシティの地図が重ねて表示されています。「現在地」はちょうど旧後楽園球場のセンター付近に相当する場所です。
アクセス方法と見どころ
この基礎レンガは、東京ドームホテル南側の小道沿いに設置されています。東京ドームシティに遊びに来た際には、アトラクションやショッピングの合間にぜひ立ち寄ってみてください。
歴史にあまり興味がなくても、明治から現代までの時間の重みを感じられる、ちょっとした「タイムカプセル体験」ができます。