?> 最終更新日: 更新日: 2025年9月 6日 作成日:2025年9月 6日
武蔵五日市駅前の御歌碑|「わが君のみ車にそふ秋川の 瀬音を清み ともなはれゆく」
2025年8月23日撮影
武蔵五日市駅を出てすぐのロータリー脇に、黒御影の端正な歌碑が建っています。
刻まれているのは、当時の皇太子妃殿下(現・上皇后美智子さま)が秋川の清らかな流れを詠まれた御歌です。
この歌は、昭和55年(1980)10月15日に両殿下が奥多摩の小河内ダムをご視察になった折、秋川渓谷沿いを車で移動中の情景を詠まれたものという紹介もあり、昭和56年(1981)の歌会始・御題「音」に出された一首として宮内庁の「昭和56年歌会始」ページに掲載されています。
- 種類: 皇太子妃殿下の御歌碑(ごかひ)
- 場所: JR五日市線 武蔵五日市駅前(ロータリー脇)
- 石質・姿: 黒系の自然石を活かした板立ち。磨きと自然肌の対比が美しく、刻字が光を受けて浮かぶ。
- 揮毫: 石川要三 謹書
刻まれている御歌(原文)
皇太子妃殿下御歌
わが君のみ車にそふ秋川の
瀬音を清み ともなはれゆく(揮毫:石川要三 謹書)
読みと現代語訳
よみ:わがきみの みくるまにそう あきがわの/せおとを きよみ ともなはれゆく
意訳:わが君(皇太子殿下)をお乗せした御車に寄り添うように流れる秋川。その澄んだ瀬音に伴われるように、車は進んでいく。