最終更新日: 更新日: 2025年8月31日 作成日:2025年8月31日

払沢の滝 日本の滝百選|武蔵五日市駅からの行き方と遊歩道(東京都・檜原村)

払沢の滝

2025年8月22日撮影

奥多摩の入口・檜原村にある「払沢(ほっさわ)の滝」を公共交通で訪ねました。
武蔵五日市駅に着いてからバスに乗るまでの待ち時間の工夫、バス停周辺の立ち寄りスポット、滝へ続く遊歩道の見どころ、滝前での過ごし方まで、実際の動線に沿って詳しく紹介します。

  • 払沢の滝:東京都檜原村/全4段・総落差約60m(主瀑26m)
  • 日本の滝百選に選定(夏は渓谷の涼、冬は氷瀑で知られる)
  • 武蔵五日市駅から行きやすい滝:遊歩道が整備され、初訪でも迷いにくい
  • 歩行目安:入口から滝前まで徒歩15分前後(案内板・木道あり/雨後は滑りやすいので注意)
  • アクセス:JR「武蔵五日市」駅 → 西東京バス「払沢の滝入口」下車(片道530円・乗車約22分の目安)

払沢の滝へ向かう遊歩道

2025年8月22日撮影

遊歩道はよく整備され、序盤は緩やかな上り。木道やウッドチップの舗装が多く、スニーカーで問題ありません。ただし雨上がりは木の表面が滑りやすいので足元に注意が必要です。写真を撮りながらでも歩きやすく、歩行そのものが気持ちの良いコースです。

払沢の滝は、初めてでも迷いにくい案内と、程よい距離感が魅力です。 駅からの接続が良ければスムーズに行くときもあれば、悪い時は、近くの施設で気持ちよく時間調整もできます。そんな"待ち時間の過ごし方"まで含めて計画すると満足度が上がります。
滝の美しさはもちろん、緑のトンネル、橋、カフェ、レトロ建築、石碑、清らかな淵など小さな発見が歩みを進めてくれます。入口から滝つぼまでは徒歩約15分、写真や石碑を楽しみながら歩くと20〜25分ほど。途中に公衆トイレはないため、出発前にバス停近くのトイレを利用しておくと安心です(ハイシーズンは紙が切れがることもあるそうなのでポケットティッシュ推奨)。

2025年8月23日 訪問

武蔵五日市駅に到着してから、バスに乗るまで

武蔵五日市駅前ロータリーとバスのりば

2025年8月23日撮影

JR武蔵五日市駅の改札を出て正面のロータリーへ。払沢の滝方面は1番のりばから発車します。
私の到着は10:43、次の滝方面は11:40で小一時間待ち。
駅近の飲食店は11時開店が多いので、それまでの時間は屋内で座れるフレア五日市で待機。
11時になったら駅前カフェDo-mo factory blan.co(ブランコ)へ移動し、軽食とドリンクで出発時刻を待ちました。

1番のりば 払沢の滝入口行き表示

2025年8月23日撮影

発車時刻が近づくと行列が伸びます。ただし途中下車が多く、払沢の滝まで向かう人は次第に少なくなる印象。座れなくても数停留所で落ち着くことが多いです。便の本数や行き先表記が複数あるため、現地の案内板で時刻と系統を再確認しておくと安心。

「払沢の滝入口」バス停に到着

払沢の滝入口バス停と周辺の小さな商店

2025年8月23日撮影

「払沢の滝入口」で下車すると、正面に小さな商店や休憩所。まっすぐ進むと豆腐とドーナツで有名な檜原とうふ(ちとせ屋)があります(帰りに寄るのがおすすめ)。バス停から見て左の細道が遊歩道の入口。ここから先は森の空気が濃くなり、川音もだんだん大きくなっていきます。

遊歩道に入ってすぐの緑陰

2025年8月23日撮影

道を進むと分岐があり、電柱の表示に従って左へ。以後も要所に案内があるので迷いにくいです。

払沢橋

渓谷に架かる払沢橋

2025年8月23日撮影

渓谷をまたぐ「払沢橋」。橋上からの沢景が気持ちよく、最初の撮影スポットにぴったり。橋を渡ると分岐があり、左が滝方面です。

ひのはら陶芸館ギャラリー喫茶 やまびこ

ギャラリー喫茶やまびこ(外観)

2025年8月23日撮影

正面が"顔"のように見えるユニークな外観。営業状況は日により異なるので、開いていたら立ち寄りも楽しそうです。

ひのはらゆうびん館

ひのはらゆうびん館のレトロな佇まい

2025年8月23日撮影

木の風合いと古い道具が渓谷の景色になじむレトロ建築。こうした小さな見どころが点在しているので、滝へ一直線に急がず、散歩気分で周囲を眺めながら進むのがおすすめです。

忠助淵

忠助淵(翡翠色の澄んだ淵)

2025年8月23日撮影

深い翡翠色の忠助淵(ちゅうすけぶち)へ。底の岩までくっきり見える澄んだ流れで、写真スポットとしても人気。名称の由来には諸説があり、土地の古称や伝承にちなむとされます。

石碑

遊歩道沿いの石碑(その1)

2025年8月23日撮影

遊歩道沿いの石碑(その2)

2025年8月23日撮影

遊歩道沿いの石碑(その3)

2025年8月23日撮影

遊歩道脇には地域の歴史を物語る石碑が点在。何気ない"滝への道"が歴史散歩に変わります。石碑の詳細は別記事で整理予定(本記事からリンクします)。

渓流との距離が近づく

渓流沿いの導水管と細い管理道

2025年8月23日撮影

渓流沿いに見えるのは人道橋ではなく、簡易水道や農業用水の導水路(古い水路橋)と思われます。施設保全のため、眺めるだけにして立ち入りは控えましょう

水に触れやすい浅瀬

2025年8月23日撮影

水に触れやすい浅瀬もあります。

休憩所

2025年8月23日撮影

途中には休憩所もあり、ひと息つけます。

滝の気配が近づく小さな橋

2025年8月23日撮影

小さな橋が増えると、いよいよ滝の気配が濃くなってきます。

払沢の滝

遠目に見える払沢の滝

2025年8月23日撮影

ここで初めて滝の姿が見えます。自然と歩幅が大きくなる瞬間です。

払沢の滝の看板

払沢の滝の解説看板

2025年8月23日撮影

払沢の滝は「日本の滝百選」にも選ばれている檜原村最大の観光名所として良く知られています。
この滝は四段からなり一段目は落差二十六メートルで、全段の高さを合わせると落差六十メートルにもなります。
古くは「払子の滝」と呼ばれ、滝の水が流れ落ちるさまが、僧侶の払子を垂らしたように見えたのてこの名がついたと伝えられています。
深い滝壺には主(大蛇)が棲んでいたという伝説が残っています。

大多摩ウォーキング・トレイルの看板

大多摩ウォーキング・トレイルの案内板

2025年8月23日撮影

隣には大多摩ウォーキング・トレイルの掲示も。季節の良い時期はロングコースに拡張する楽しみもあります。

滝の近くに到着

滝へ近づく石段

2025年8月23日撮影

石段を上がると滝つぼが見える位置へ。水量や風向きで表情が変わるので、何枚でも撮りたくなります。

払沢の滝(近景)

2025年8月23日撮影

払沢の滝(滝つぼ付近)

2025年8月23日撮影

払沢の滝(全景縦位置)

2025年8月23日撮影

滝前にベンチはありませんが、座りやすい岩が多く、ただ水音を聞く時間が心地よいひとときです。写真は毎回ちがう表情に。座って眺めるだけでも来た甲斐があります。

岩肌を伝う流れ(ディテール)

2025年8月23日撮影

最奥部の斜面と水筋

2025年8月23日撮影

帰り道

来た道を戻る遊歩道(下り基調)

2025年8月23日撮影

帰りは来た道を戻ります。わずかに下りで行きよりも楽です。足元に気をつけつつ、行きに見逃した景色を拾いながら歩くのもおすすめです。

バス停:払沢の滝入口

払沢の滝入口バス停(復路)

2025年8月23日撮影

武蔵五日市駅へ向かうバスを待つ間は、目を付けておいた檜原とうふ(ちとせ屋)へ。豆腐や豆乳、名物「うの花ドーナツ」、豆腐アイスを購入し、バス停のベンチでいただきました。待ち時間がご褒美の時間に変わります。

バス停から眺める山の稜線

2025年8月23日撮影

バス停からの景色もきれいです。

武蔵五日市駅に到着

14:25頃に駅前へ戻り、大黒屋精肉店でお肉を購入。駅前の「NewDays 武蔵五日市」で帰りのドリンクやおやつも調達しました。
朝出発・夕方解散のショートトリップでも、十分に満足度の高い散策になりました。

東京酒造り水 仕込み水サイダー

2025年8月23日撮影

わさび揚

2025年8月23日撮影

「東京酒造り水 仕込み水サイダー」と「わさび揚」を片手に、滝の余韻を味わいながら帰路の時間も楽しみました。

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