最終更新日:2014年12月27日 作成日:2008年10月22日 | コメント(0)

モリス シュワルツ:モリー先生の最終講義―「死ぬこと・生きること」(1998/11)

モリス シュワルツさんの本「モリー先生の最終講義―「死ぬこと・生きること」」を読みました。
モリー先生は、モリー先生との火曜日の本の方が有名です。

モリー先生の最終講義―「死ぬこと・生きること」の説明(amazonより)

ALS(筋萎縮性側索硬化症)、別名ルー・ゲーリック病は、体の筋肉がしだいに動かなくなり、やがて死に至る病気。その不治の病に侵されたアメリカの心理学者「モリー先生」ことモリス・シュワルツが、患者やその周囲の人がいかに死を受け入れ、生きていくべきかを語った提言集。シュワルツの弟子であるポール・ソルマンによる口述録音を元に書かれた本書は、ソルマンだけでなく、読む者にとってもモリー先生の最終講義なのだ。
第1部の「現実の受容」や「過去の再検討」は、心理学者であるシュワルツの客観的かつ冷静な観察が随所に見られ、闘病を続ける人にとって身近に感じられるアドバイスに満ちている。しかし、本書のユニークさが表れるのは、第2部の「人生への活発な参加をつづける」「他人と接する心かまえ」であろう。ここでシュワルツは「死は個人の行為であるとともに、コミュニティの行為です」と明言し、患者は最期までコミュニティーの一員として参加し、その義務を果たすべきであると述べる。患者は死を受け入れることに終始すべきでなく、常に生へ対する情熱を持って生きなくてはならないのだ。本書を読んでいるうちに、「生きる」という行為は、安らかな死を成就する営みであると思えてくる。(松本肇子)

モリー先生の最終講義―「死ぬこと・生きること」の目次

第1部 自己の現状を理解するには
第一章 肉体的障害との共存
第二章 挫折感の処理
第三章 失ったものへの哀悼
第四章 現実の受容
第五章 過去の再検討
第2部 望みの境地に達するには
第一章 人生への活溌な参加をつづける
第二章 他人と接する心がまえ
第三章 あなた自身に親切に
第四章 精神と感情への対処
第五章 神との結ぶつきの創出
第六章 死を思う

モリー先生の最終講義―「死ぬこと・生きること」のレビュー

以前、モリー先生との火曜日を読んでいました。
モリー先生がどんな方でどのような生き方をしてきたのかがわかっていたのでスムーズに読めました。
モリー先生との火曜日は、対談がメインでしたが、モリー先生の最終講義―「死ぬこと・生きること」の特徴は、まず項目があり、それを詳しく説明しているというところです。
やはり一番印象に残るのはこちらでした。(モリー先生の最終講義―「死ぬこと・生きること」より抜粋)
いかに生きるべきかを学びなさい。そうすれば、いかに死ぬべきかわかるでしょう。
いかに死ぬべきかを学びなさい。そうすれば、いかに生きるべきかがわかるでしょう。

非常にいい言葉です。
この本を読んでいると、病気関連が非常に多く、モリー先生自体病気が不安でたまらなかったのがわかります。
モリー先生との火曜日とは違ったモリー先生が見えてきました。
最後のあとがきにかかれてたように、モリー先生が禅をしっていたら、非常に面白いことになっていたでしょう。

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