最終更新日:2016年8月21日 作成日:2016年8月21日 | コメント(0)

伊勢と松尾芭蕉(いせとまつおばしょう)(三重県伊勢市宮後)

  • 伊勢と松尾芭蕉
  • 月夜見宮の前に看板
  • 芭蕉は生涯6度伊勢を訪れた

月夜見宮の前に伊勢と松尾芭蕉の看板を見つけました。
看板にはこのように記載されていました。

芭蕉は生涯6度伊勢を訪れたといわれています。
お伊勢参り、尊敬する西行法師や俳諧の祖である荒木田守武神主ゆかりの地である伊勢は芭蕉にとって憧れの土地でした。
伊勢は俳諧の盛んな土地で芭蕉のファンや門人も多かったため伊勢人との交流は深く、俳諧興行もしばしば行われました。

芭蕉の伊勢来訪
記録に残っているのは

1684年(貞亨元年)8月下旬 芭蕉41歳
第4回目の伊勢参宮「野ざらし紀行」の途中、伊勢大世古の御師、松葉屋風瀑邸に10日程滞在。8月30日外宮参拝。
 三十日月なし千年の杉を抱く嵐
 蔦植えて竹四五本の嵐かな
 蘭の香や蝶の翅に薫物す
 芋洗う女西行ならば歌詠まむ

1688年(貞亨5年)2月 芭蕉45歳
第5回目「笈の小文」の旅のとき
 何の木の花とは知らず匂いかな
 梅の木になほ宿り木や梅の花
 御子良子の一本ゆかし梅の花
 盃に泥な落しそむら燕
 この山のかなしさ告げよ野老堀
 芋植えて門は葎の若葉かな
 紙ぎぬのぬるともをらん雨の花
 物の名を先づ問ふ蘆の若葉かな

1689年(元禄2年)9月 芭蕉46歳
第6回目 奥の細道を終え、式年遷宮を拝まんと伊勢に訪れる。
西河原(宮後町)の島崎又玄宅に宿泊。
 月さびよ明智が妻の咄しせん
 たふとさにみなおしあひぬ御遷宮
 門に入れば蘇鉄に蘭の匂ひかな
 硯かと拾ふやくぼき石の露
 秋の風伊勢の墓原なほすごし

1694年(元禄7年)芭蕉51歳
大坂で10月12日に他界する。
この年の元旦に江戸の深川芭蕉庵で伊勢を偲んで詠んだ句。
 蓬莱に聞かばや伊勢の初便り

伊勢と松尾芭蕉看板の場所

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