?> 最終更新日:2025年5月 5日 作成日:2025年5月 5日 | コメント(0)
特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(東京国立博物館)
東京国立博物館で開催中の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」に行ってきました。
江戸時代の出版界を革命的に変えた男、蔦屋重三郎。
無名だった喜多川歌麿や東洲斎写楽といった浮世絵師を見出し、一躍人気のスターに押し上げたプロデューサー的存在です。
その彼が手がけた作品群が、第一章から第三章にかけて一堂に展示されており、その迫力と美しさに圧倒されました。
まさに"コンテンツビジネスの風雲児"という名にふさわしい展覧会で、歴史ファンはもちろん、アート好きの方にも強くおすすめできる内容です。
展覧会の様子と会場の雰囲気
私が訪れたのは5月5日。ゴールデンウィーク期間中ということもあり、多くの来場者で賑わっていました。
10時ごろに会場に入りましたが、第一章の展示室はかなりの混雑。ゆっくりと作品を見て回るには少し時間がかかりましたが、第二章以降は人の流れも落ち着き、作品とじっくり向き合うことができました。
展示室は三章構成になっており、撮影は禁止ですが、絵師たちの力強い筆致や表現力の豊かさがひしひしと伝わってきます。
とくに写楽の役者絵は、今にも動き出しそうなほどの迫力があり、まさに"江戸のポップカルチャー"を体現するものでした。
「附章 天明寛政、江戸の街」で江戸時代にタイムスリップ
第三章が終わると、展示の締めくくりとして登場するのが「附章 天明寛政、江戸の街」エリア。
ここでは、当時の日本橋の街並みが実寸大に近いスケールで再現されており、訪れた瞬間から一気に江戸の世界へと引き込まれます。
まず目に飛び込んでくるのが、大きな浮世絵のインスタレーション。
来場者が記念撮影を楽しんでいる姿が印象的で、展示というよりも"体験型の空間"という印象でした。
通路を進むと、町屋の造りがリアルに再現されており、江戸の息遣いを感じるような空間が続きます。
奥には夜空に花火が打ち上がる演出もあり、視覚と聴覚の両面から没入感を味わえる工夫が施されていました。
このエリアは写真撮影もOKなので、訪れた思い出をしっかりと記録に残せるのも嬉しいポイントです。
疲れた心と身体に、癒しの一杯 ―― 祇園辻利の「京ふわわ」抹茶味
展覧会を堪能したあとは、併設されたカフェでひと息。
今回は、京都の老舗・祇園辻利とコラボした限定スイーツ「京ふわわ(抹茶)」をいただきました。
ふんわりとした食感の生地に、濃厚な抹茶の風味が広がる上品なスイーツで、展示で満たされた感性をやさしく包み込んでくれました。
まさに五感で楽しむ展覧会の締めくくりにふさわしい一品でした。
蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児のチケット
開催情報
特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
会期:2025年4月22日(火)~6月15日(日)
会場:東京国立博物館